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社内SEへの憧れと実情

社内SEほど、"憧れ"と"現実"の乖離が激しい職種も無いかも知れません。

例えば、営業⇒エンジニアといった転職であれば完全にキャリアチェンジとなってしまい非常に難しいものになりますが、SIer⇒社内SEの場合は"エンジニア"というベースは変わりませんし、何と言ってもエンジニアが転職業界で非常に売り手であることが追い風となってあっさりと入社まで至るケースは多々あります。

しかし・・・だからこそ「入社前の憧れ」と「入社後のギャップ」に悩む方が多いのも現実です。

人事の方も「エンジニアであれば運用やヘルプデスクなんて簡単でしょ」というイメージでいることも多く、実際にリプレイスや新システム構築などの大仕事を終えた後の業務がどうなるかなんてしっかりと説明をしないケースもあると聞きます。

例えばこんな求人票を見てみて下さい…。

株式会社○×△□生命保険
職種名 社内SE
業務内容 社内業務アプリを、各部署との要件定義・ヒヤリングを通して構築していただきます。
システムの最上流なので、ユーザーとの折衝・調整能力やマネジメント経験がフルに活かせます!
求める経験・スキル
  • Javaを用いたシステム開発経験
  • 生保系業務知識

これを見て、ある社内SE希望のエンジニアが思ったことは・・・

「これまで生保業界のお客さんの仕事も担当していたし、業務知識が活かせる!」
「テクニカル的にも希望していたJavaだ」
「常に上流工程に携わりながらエンジニアとしてキャリアアップができる!」

これに対して人事担当者は・・・

「エンジニアならIT周りのことは何でもできる!構築の後に長期間の運用が待っているのは当然知ってるよね。」
「スキルを一通りチェックしたら、後は人柄重視で採用していこう。開発スキルは二の次でOKかな」

人事担当者の心の声をちょっとデフォルメしてしまいましたが、この二者間には明らかなギャップが生じており、入社に至った場合でも早期の退社になってしまうことは目に見えています。

社内SE未経験者と企業側にはこういった認識の差が生まれやすいことも頭に入れておかなくてはいけませんね!

ではここで、社内SEに対するよくある憧れとその実情をもっと具体的に挙げていきましょう。

憧れ
【1】残業が少ない
【2】常に最上流でシステムを構築できる
【3】出向が無い
実情
【1】確かに少ない・・・傾向にはあります。ただこれは所属する企業にもよりますし、言い方を変えるなら「最上流で仕事ができるので、SIerに比べると確かに時間の調整は効きやすい。納期に関してもSIerほどのプレッシャーは無いため、精神的に楽であることが多い。」となるでしょう。デスマーチなども起こり得ませんので、体力的・精神的な疲弊も抑えられます。ただ、"なんでも屋さん"になってしまい、月に100〜200時間という残業をこなす方もいます。
【2】確かに"最上流"です。しかし、リリース後の運用・保守フェーズを忘れてはいけません。「開発:運用」の割合が「5:5」の企業もあれば「2:8」の企業もありますので確認が必要です。
【3】これはその通り!全国展開している企業であれば稀にあるかもしれませんが、基本的には出張止まりでしょう。その分、自社内の各部署との深い連携・コミュニケーションが求められますので、人間関係がこじれると逆に面倒かも知れません。

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